事例紹介


共に、守る

オーシャンソリューションテクノロジーは、
以下の機関と連携し事業を行っております。

JAXA 衛星搭載「SAMRAI」と
「トリトンの矛」の連携

【協力機関・企業・団体】

長崎県総合水産試験場(鶴丸)
長崎大学水産学部(鶴洋丸)
五島市及び戸田建設
長崎市たちばな漁業協同組合及び西村商会
九州商船及び五島産業汽船
長崎海洋産業クラスター形成推進協議会

【概要】

令和5年11月 長崎県沖にて実証実験を実施
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)第一宇宙技術部門SAMRAI部門内プリプロジェクトチームにより実施される、
超広帯域電波デジタル干渉計 (SAMRAI)の航空機を用いた実証実験に協力しました。

当社は、衛星搭載SAMRAIによって将来観測される海面塩分、海面水温、海上風速等の海洋データを可視化し、
AIを用いてかつてなく高度化された漁業予測情報を、漁業者向け操業支援システム「トリトンの矛」により漁業者に提供します。

 衛星搭載SAMRAIはマイクロ波を用いており、光学式では困難な雲下の観測が可能で、
且つ人工的に発生するマイクロ波をフィルタリングする事で、
昼夜天候に関わらず海面塩分、海面水温、海上風速等の海洋データの取得ができます。
さらに、これらの海洋データの同時計測は世界初であり、高品質な観測データを提供します。

  航空機実証実験において実施される海面塩分、海面水温、海上風速などを推定する手法の開発には、
現場での海洋データが必要であり、当社の有する幅広いネットワークを活かすことができます。
今回の航空機を用いた実証実験では、長崎県総合水産試験場や長崎大学を始めとした産学による各種海洋データの現場観測を、
当社が調整及び取り纏めを行い、JAXAとの飛行経路及びスケジュール調整を推進しています。
ここで確立される海洋データの推定手法は、SAMRAIのさらなる高精度化とともに海面水温の上昇などの地球温暖化の監視にも寄与します。

海難事故時の救助支援に関する研究開発

【研究代表者】
オーシャンソリューションテクノロジー(株) 水上陽介

【協力機関・企業・団体】

代表企業:オーシャンソリューションテクノロジー株式会社
『水中転落検知通報システム等小型船舶内システム及び洋上通信方式の確立に関する技術開発』

構成員:一般財団法人宇宙システム開発利用推進機構
『全体システム構想開発、小型船舶搭載測位システム開発及び洋上通信に関する技術開発支援』

構成員:三菱電機株式会社
『準天頂衛星の利活用支援及び救援ドローンの調査・研究』

【研究期間】
令和4年度~令和6年度

【研究の背景】

・毎年約2000隻の船舶事故が発生、AIS等の救難機器搭載が
義務付けられていない小型船舶が8割以上を占める

・令和4年4月
知床の小型遊覧船事故により多くの尊い人命が損なわれた

・通報の遅れ、潮流の影響により
漂流者の会場での正確な位置が判らず、救助に至らない事例は多い

海難事故による行方不明者・死亡者
ゼロに向けて、以下の研究を推進

①乗員の転落を即座に判定する外から装着が分からない安価な手段を提供

②転落者のSOSや現在位置を通知する別開発で進行中のシステムと連携し補強

③LTEが使える海域か否かに関わらず、船の位置を正確にモニターし、漂流者位置を計測/予想

④ドローンの自律飛行による救助船到着前の救助支援手段を提供

⑤小型船舶の航海軌跡や海難事故時の履歴等のデジタルデータをクラウドに蓄積する低価格なシステムを、
みちびきを利用した高精度衛星測位、無線通信、スマートタグ等のICTを駆使して実現

【令和4年度の成果】

①高精度位置情報(CLARCS)配信システム構築
②救援ドローンベース機体選定と改造要求仕様作成
③通信環境調査及び自船航跡位置情報の可視化